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原澤出版の執筆用ブログ

大和魂の研究~はじめに~

大和魂の研究~はじめに~

 

 そもそも"大和魂"について研究する前に「魂って何なんだよ?」という疑問は浮かんで当然だ。よく、人は「魂」というこの言葉を口にしているが、「魂って何?」って聞かれて胸の真ん中あたりを叩いて「ここにあるものだよ。」的なことを言ってはごまかすけど、よく分かってないで使っているのがこの「魂」なのだが、まあ一応あることにして先に進めると「大和魂」ってのは一体何なのだろうか。これは「東京ディズニーランド」とか「松坂牛」みたいなもので、あるひとつのブランド名なのだろう「大和の魂」だから「大和魂」。その他にも「帝京魂」というのはどこかのお笑い芸人がよく口にしていたので聞き覚えがあるが、ようは「魂」には「〇〇魂」というブランドがあるようだ。国で言えば「ゲルマン魂」とか。

 よく、「国産」という言い方をするが、我々の魂は果たして「国産」といえるのだろうか?あなたは、そんなことを考えたことはあるだろうか。私は何度か考えたことがある。アメリカナイズ、西洋かぶれしたこの日本という国において、我々日本人の中に搭載された「魂」は本当に「国産」と言えるのだろうか。

 以前、パソコンが急に故障し、仕事にならないので秋葉原に買いに行ったことがある。私自身ちょっとパソコンの使い方が独特というか、文字の打ち方に癖がある事もあって、同じパソコン、もしくは同じメーカーで出している現存するパソコンの中で似たようなものを探していたのだが、新品同様なのにやたら安いパソコンがあった。しかも見た目は私が愛用していたパソコンと変わらない。型は多少違ったが、文字を打つ勧角なども同じだし、大きさも同じ。それを買うことにしたのだが、おそらく「中身」がすり替わっていたのだろう。そしてその中身は中身として売られていたような気がする。つまり「純正」ではないということだ。

 何が言いたいのかというと、この中古パソコンのように我々の「魂」は「純正」「国産」のものから違うものに入れ替えられたりしてはいないだろうかという点だ。そこには、国の教育というか洗脳というかなんというかも絡んでいたりして、もっと言っちゃえばもはや国であり教育を決めている者達の「魂」自体がもはや「純正」でもなければ「国産」でもない。つまり「大和魂度」の低い魂の者たちになっているかもしれない。

 こう考えれば分かりやすいかもしれない。もしかしたら二十年位経っていたらそうなってなくもなさそうだが、日本国籍は持っているものの、どう見ても見た目は欧米人みたいな人たちが「日本人」を名乗っていたりして、もはや「日本人」とはなんなのか分からなくなる的な。

 これは差別をするための本ではない。だけど区別はするべきだと思う。やはり「大和魂」というのは「日本語」と同じで、日本民族特有の独特さがある気がしてならない。何故、日本は外国人から見て不思議に見えたり、魅力的に見えたりするのか?それは「独特」だからだ。日本語一つとっても独特。その独特の言葉で創った国もやはり独特。ということは、その日本という独特な国で生まれて育った我々日本人が独特でないというのはおかしな話ではないだろうか。

 だけど、昔の日本人は独特だったような気はするが、今の時代の日本人って果たして独特なのだろうか。たしかにかすかに残る独自性というか、独特な部分は時折感じることが出来るが、それはごく少数の人間であって、基本的に今の時代の日本人というのは独特というよりも何か「平均的なもの」を感じないだろうか。「これが日本人だ!」「これが大和魂だ!」という何か強烈な「日本国産」的な何かを、今の時代それ程感じる機会がないと思ってしまうのは私だけなのだろうか。

 文化も教育も食べ物から何から何まで、「日本は危険」というようなレッテルをある時貼られて、我々は「日本純国産」のCPUであれ、エンジンであれを抜かれて、なんだか本来のポテンシャルが発揮できない、不純物の高いそれらに入れ替えられてはいないだろうか。本当の日本人って、本当の日本人の持っている魂って、本当の日本人の持つポテンシャルって。

 そのあたりを主に「大和魂」というコンテクストをメインに、日本であり、日本人を研究していくのがこの本の目的だ。別に何かしらの思想や主義をしたくてこういう誤解を与えやすそうなタイトルの本を書く訳ではなく、純粋に日本国純国産の「魂」の研究をしてみたいという気持ちだけでこの本を書くことにした。正直なところこの本がどういう芳香を醸し出し、どういう方向に進むか分からないが、この自分を生み育ててくれた自国に対して何かしら奉公することが出来たら嬉しい限りで、もしも大和魂が行き場を見失い彷徨しているのであれば、なんとか見つけ出してあげたい気持ちが強いし、もしそんな大和魂を見つけ出したら全身全霊で抱きしめて咆哮したい気持ちもある。そんな日本孝行オヤジが一発チャレンジするための一冊で御座います。

 

 原澤祐介(大和魂研究家)