harasawapublication ~原澤出版~

原澤出版の執筆用ブログ

2:実際に"将軍"をお供して冒険に出てみよう~実践・将軍養成~

2:実際に"将軍"をお供して冒険に出てみよう~実践・将軍養成~

 

 さて、この世界というゲームを遊びつくすための最強のお供である"将軍"こと"疑う"というこの人生戦略の最強セオリーなのだが、「疑う?なんでそんなモンが最強なんだよ。」と鼻であしらってしまう者も少なくないかもしれない。もうそういう者は、すでにちょっと無知性ガスの餌食になりかけているのかもしれないし、もしかしたらなっちゃってるかもしれない。"疑う"というこの将軍が最強たる理由は、それこそ"疑う"ということをすることで彼の凄さを実感する事になるので、疑ってもいない者にこの"将軍"の凄さはいくら説いたところで、それほど凄さが伝わらないのは当然のことだと思う。

 では、実際にその"将軍"とやらを連れて、「自分の内側の世界」と「自分の外側の世界」を旅してみれば良いではないか。ただそれだけの事で、この"将軍"がどれだけ最強であるのかが分かる。そしてあなたは、どれだけ自分の心身にさまざまな毒ガスたちが充満して、物理的にも情報的にも全身が蝕まれてしまっているのかについても分かるはずだ。

 たとえば、こんな問いを立ててみればそれだけで自分が現在、その"将軍"を連れて行かずに、人生という旅であれ冒険をする中で、非常に危険な状態に晒されているのか分かるのだが、

・なぜ、1日3食食べることが健康なのか?

 という問いであったり、

・なぜ、1日8時間睡眠をとることが健康なのか?

 という問いであっても同様だ。つまり、何が言いたいのかというと、人は理由もなく、あったとしても知らずにそして知ろうともせず、何も疑わずに「ソレ」らを信じ込み、受け入れてしまっている。というこの事実があり、その中に「嘘」が入っていれば、我々は「嘘」の情報でずっと生き続けていたことになる。

 たとえば、「思い通りの人生にならない」「あの人はあんなに理想的な人生を手に入れたのに、私はまったく理想の「り」の字のレベルの人生にすらならない。どうしてなの?!」みたいな人たちがいる。特に、女性たちに多い気がするのは私の偏見である可能性があることは、疑う余地があるが、老若男女問わず相当するいることは間違いない。そして、この疑問が沸き上がってくる人、自分の人生に満足できる結果であり、人生を得てない人間の原因は老若男女問わず同じことだ。

 それは、「嘘を信じて生きてきた」ことであり、「疑わずに生きてきた」ことに他ならない。何故、この本のタイトルが"自分"を最大限生かす人生戦略という名前なのかというと、要はそういうことで、人はノープランで生きてしまえば、何かしらの「嘘」を信じ込んでしまい、その「嘘」という毒薬を、飲み続けることで自分の生命が疲弊していく事は述べるまでもない事実であり、それこそ、もはや全身どころか心身全体を蝕んだ毒薬は、映画や漫画でよくありがちの、椅子に括りつけられて、自分自身に時限爆弾をつけられたあの状態とフラクタルの関係にある。

 もちろんその時限爆弾のタイマーが0になる前に、解除しなければ爆発してしまうのは当然で、これまた自分の人生はGameoverしてしまうという具合だ。と言いたいところなのだけど、人間の生命のシステムを観察していると、ちょっと違うシステムもはたらいている節があるようにも見える。それが「病気」というシステムなのだが、こちらについては後の項で考察と論述する事にする。

 そして、やはり大きな病気と同じで、それらの毒牙にかかって取り返しのつかない状態になってようやく気づいたりする。これは現実的に見ていると、人生を三十年四十年生きてようやく、それらの症状が体感できるようになる人が多いのだが、やはり三十年、四十年という長い年月をかけて蝕まれてしまえば、その体であり心を元に戻すということは非常に難しい。

 そもそも、気づいたところで「ここはどこ?わたしはだれ?」というMATRIXのカプセルに入っていたことに気付いたというそこに気付いたとして、自分が何をすればよいのかもまったく分からず、大海に浮かぶ木片にしがみついて力つきるまでプカプカ浮かび続けているような残酷な現実と向き合うだけの人達も少なくない。むしろ、その状態になってしまうのであれば、目覚めないでそのままいっちゃった方が幸せだったとも言える。

 もちろん、そうなったとしても"将軍"はあなたにとって強力な味方になってくれる。そして、そうなる前に初めから"将軍"と、冒険をしていれば、それほどまでの危険な状態からのリスタートを強いられる事もないし、そもそも冒険自体を楽しむことも可能なので、"将軍"を活用しない手はないのだ。

 そういうことで、あなたの中にいる"将軍"にいろいろ命じてみよう。何を命じるのかと言えば「自分が信じてしまっている今現在の常識」を疑ってみる。ということだ。もっと簡単に言ってしまえば、自分の中にある「当たり前」を疑ってみる。というこれだ。

 そうなのだ、あなたに掬う毒の正体。それこそが「当たり前」というそれなのだ。だからこの毒は長年体内を蝕み続けても、気にならないし、違和感を覚える事もなく、ひたすらあなたの生命力を少しずつ少しずつ削り取ってきたのだ。だって、自分にとって「当たり前」なのだから。まさか、その「当たり前」が、自分の人生であり、生命にとっての毒の正体である事など、信じて疑わないというか、もはや信じる信じないの領域にすらいない。人間が呼吸をしたり、心臓を鼓動させるのと同じように「当たり前」なのだから。 

 たしかに「食べないと死ぬだろ」と言いたくなる気持ちは分かる。たしかに餓死している人達は存在する。だけど「食べ過ぎても死ぬだろ」というここについて、そういう人たちは疑わなかったりする。やっぱり人間は都合の良い生き物だ。そしてそういう人間は、ぶくぶくと太り、そこについては疑わず、臭いものには蓋をし続けて、食べ過ぎて死んでいくのだ。そして何故か、「食べないと死ぬだろ」と思っている人間は、「運動しないと死ぬだろ」とは思わないし、そこに対しては見て見ぬふりをする。人間なんてこんなもんだ、ということを忘れてはいけない。

 だから、"将軍"をお供にこの世界であれ、人生を進まない限りは、大体は何かしらの地雷を踏んで、その人のゲームはそのステージ止まりということになる。とにかく"将軍"を自分の中にある「当たり前」と戦わせてみよう。戦わせれば分かる。あなたがどれだけ何かしらの"毒"に蝕まれてきたのかも分かるし、それらを解毒する事で、あなたの人生の純度が上がっていくことも。「自分を取り戻す」という言葉があるが、まさにこの"将軍"が自分の中にある「当たり前」をなぎ倒してくことで、あなたは「あなた自身」を取り戻していく事になるだろう。その自分の人生の純度が増すことによって、先ほどの、

「思い通りの人生にならない」「あの人はあんなに理想的な人生を手に入れたのに、
私はまったく理想の「り」の字のレベルの人生にすらならない。どうしてなの?!」
というような純度の極めて低かったあなたの人生は、どこかに消えてなくなる事だろう。

 それこそ、「これが私の理想としていた人生だ!」というような人生に出会える純度の高さまで昇華していくことだろう。「これまでの不遇な人生は一体何だったのだろうか。。。」と思うかもしれないが、それは自分の中にある「当たり前」という毒のせいであり、知らなかったとはいえ、その毒を受け入れ、解毒しなかったからという原因でしかない。そして、それらの毒と戦ってくれるのが"将軍"なのだ。

 そのためには、「自分の当たり前」をリストアップしてみよう。それらの「当たり前」達は、決してすべてが悪い習慣だとは限らない。もはや疑う余地もない「当たり前」という存在になってしまっているというその事実が、それらを毒化させてしまっているとも言えるのだ。

 前項でもこの事については「人生とは選択の連続」なのだ。もはや「当たり前」というそこには"選択"の余地がない。もちろん「夢中」という状態にも"選択"の余地はないのかもしれないが、ここでいう「当たり前」という名の毒も、もはや飲むか飲まないかの"選択"もされずにひたすら飲み続けていることになるのだから、それはもう生命力を削り取られ続けてしまい、純度の低いバージョンとしての「あなた」の人生を送るしかそこにも選択の余地はない。

 ということは、"選択"の余地を手に入れれば、あなたの人生は変わるのだ。そこに"将軍"が立ち入る隙間が出来上がり、後は、"将軍"がとりあえずは何とかしてくれる。もちろん"将軍"も心強い存在ではあるが、"将軍"という名ばかりでなく、彼は兵を引き連れている。もちろん自分の抱えている"将軍"が強ければ強い程、率いる兵の数であったり、兵の強さも違ってくる。

 あなたは、自分の中にいる"将軍"を育てていく事で、最強軍団の兵を統率する"将軍"を抱えることになる。そうするとことで、あなたの人生の純度は上がり、この世界というスーパーマリオにおいて、前人未到の領域にチャレンジして行ける資格を手に入れることになる。現時点であなたの人生というか生命が石ころのように純度が低くなっていたとしても、"将軍"と共にこれから人生を切り拓いていく事で、必ず人生の純度は99.9%99.99%の純金のバージョンの自分に出会うことができる。

 とにかく、「当たり前リスト」を作って、1つ1つを疑ってみよう。あなたを長年の間蝕んでいた毒が徐々に体内から抜けていき、本当の自分の生命力をあなたは取り戻すことになる。